境域

人類が境域を超えてしまったのは、すでに一つの事実と言える。

今日において、確かに、ここまでが生きていて、ここから先は、死んでしまったという境目はあるが、しかしこの境目そのものが次第に意味を失いつつある。

向こうからやってくる死そのものを、絶対化することが、生そのものを見えなくさせ、生そのものの持つ意味を覆い隠してしまう時代なのだ。

人は死がやってくるよりも以前に、みずからの力で死そのものを創造しなければならないという課題を担わされている時代なのだろう。また死者自身が、自分の死を容認することが、できずにいる。

生と死が重なってしまったということは、生の裏側が死であり、死の裏側が生というよりも、もはや生も死もともに、私たちは失ってしまった状態なのだ。

にの音ふるへ、ゆらゆらかく祈りせば、まかるともさらに生きなんと、をしえ給うふ

この「布留御魂の言」は今日、新たな装いのもとに復活する。

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椿大神社合宿

3日間にわたる椿大神社の合宿終了。

今回は古事記イザナギの命によるアハギハラの禊の段をオイリュトミーで行うというテーマ。くわえて天津祝詞をオイリュトミーとして、合宿では初めて動いてみる。声で祝詞を挙げるのとカラダで挙げるのは、まったく異なっている。声は一民族のオーラ全体に広がるが、カラダで発声したものは地球全体のオーラの広がりを持つ。とりわけそれがひとりではなく、心の通じた仲間とともになされるならば。

帰り東京駅について分ったことだが、強風30メートルの風のために、郡山福岡間の新幹線が運休になる。仙台からの合宿への参加者東京に足止め。

規模の大小はあるにせよ、近頃の自然現象は人間にとって、ゲリラ的な変化の相を漂わせている。

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蝶たちのコロナ

「蝶たちのコロナ」第2回リハーサル。

死から次の誕生に至る間の死者たちの生活において、まさにこれから地上に受肉しようとしている者は、地球のオーラとともに、蝶たちの発するコロナにいざなわれて降りようとする。

鳥たちのコロナは、反対に地上に降りようとする魂を、もう一度、死者たちの世界へ送り返そうと働いている。

蝶や鳥たちと人間の関係は、これから地上に降りようとする魂にとって、全く地上の時のそれとは異なった、内的で内密な関わりがある、というイメージ。

また、明日から三重県の椿大神社でのオイリュトミー合宿です。もうあれから、1年が経つのだ。あの、すがすがしい椿の林の香りが次第に近づいてくる。

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テキスト選び

午後、「蝶たちのコロナ」のためのテキストを、「遺された黒板画」から、20点程選んで、公演のためのテキスト作りを行う。百数十点あるテキストの中から、20点に絞るのは非常に困難。あれも入れたい、これも入れたいという感じで、入れられなかったものが沢山ある。「織り成された太陽の光」もその一つである。

蚕の繭は、いわば織りなされた太陽の光なのです
太陽の光が絹をつむぎ出す幼虫の成分の中で物質化されているのです。

或いは、「大切なのは牡羊座の牡羊が振り返って見ていることなのです」

牡羊座の場合には、振り返って見ています。
牡羊がふり返って見ていることが大切なのです。
それは、人間がうちに生きている宇宙を振り返ってみている図なのです。等々

夜、久しぶりに国分寺北口の自然食のレストラン、デメテルで食事。北口も随分昔と変わった。周りに知らない店が沢山できている。ファミレスばかり行かないで、これからは、北口で滋養になるものを食べよう。

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ブログ再開

今日、オイリュトミー新作「蝶たちのコロナ」の練習初日。この作品は9月、11月に東京と名古屋において上演します。テキストはルドルフ・シュタイナーの「遺された黒板画」から十数点を取り出し、それにピアノと弦楽器による音楽作品を加えたものです。
すでに10年ほど前に、一度取上げたことのある作品ですが、この十年の間、私たちを取り巻く状況はあまりに大きく変化し、改めて今もう一度、取り組んでみたいと思います。なぜなら、数多くあるシュタイナーの言葉のうち、「遺された黒板画」ほど人間と宇宙的なるものの繋がりを感じさせてくれる言葉はないからです。

「速佐須良姫」第七回日本ダンスフォーラム賞大賞。昨日、その受賞パーティーで久しぶりで麿赤児氏と大駱駝艦
の四人のダンサー、田村,塩谷、バラバ、小田の4氏に逢う。懐かしさと共に、また、あの「激しい季節」の感覚が蘇ってきました。

先日、夢に澁澤龍彦氏現れる。ポツリと「、、、、最近、ものが書けなくなったよ、、、、」と。ああ、澁澤さん
は向こうの世界でも、本を書いていたのか、、、。本当にいまは、生と死の境域が消滅したのだ、、、、。

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