「高丘親王航海記」

いよいよ明日「高丘親王航海記」の幕が京都ロームシアターで上がる。半年以上かけて仕込み、煮込み、ねかし、味付けし、今日は最後の隠し味。最後の最後まで気が抜けない。蕎麦で例えると、沸騰した湯で茹で、すばやく冷水にさらし、ゴシゴシ揉むうち、次第に腰がしまっていく、あの感覚。明日凍つく冬空の下、観に来てくださった方々に、まっさらな器に載せ差し出す。このような日を何回繰り返して来ただろうか? 半世紀の長きにわたって、何回やっても初日は初日。いつもドキドキ、不安と期待に満たされ……新しい何かが生まれ、出会い、時が進む。
さあ、もうすぐ幕開きだ!