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『金鱗の鰓を取り置く術』

笠井 叡 著
現代思潮新社
総832頁 A5判上製貼函入
定価 21,600円(本体20,000円+税)

ISBN-10: 432910007X
ISBN-13: 978-4329100078
商品サイズ: 22 x 16.4 x 6 cm


舞踏家、オイリュトミストの笠井叡が構想に十年、執筆に五年余の歳月をかけた大作が遂に刊行。饒舌の跋扈、退廃の蔓延。人類の危機が迫っている。この時代を超える思想はあるのか。笠井は、古事記を言語創世神話として読み解く。古事記に記された日本語の古文法、カラダの中のコトバの骨格にコトバを与え続ける。二十一世紀のこれからの世界を創るために。


「金鱗の鰓を取り置く術」のために
笠井 叡

私はこの三種九品に、コトバを与え続けなければならない、と考えた。そして分厚いノートに文を書き始めた。それはこのフランスに滞在している間、ずっと続き、そのまま日本に帰国してからも、その文の流れは途切れなかった。これらの文章は単に、大石凝真素美の「真訓古事記」を読みながら、カラダの中から出てきた言葉を「備忘録」として、書き綴ったものである。
古事記が存在するがゆえに、人のカラダ、国のカラダが存在する。このことをたった一人で行った稗田阿礼と「真訓古事記」に思いを寄せると、この崩壊寸前の国の中に居ても、そこから無限の力が流れ出てくる。


“人類と地球の破滅する可能性が見えてきた現代のための最上の警告の書であり、新しい宇宙紀への転換を論じる最高の希望の書である。”
(高橋巖)

闇に住み、一人血を吐く予言者だ。革命家だ。言霊や文字を超えて表現する。絶叫する。そして今個人を超え、民族の生命に向かう。”
(鈴木邦男)

“言葉と音、音楽と身体の動きの間に、嘘がない。音が人間になったら、こう動くのではないか。あの動き。音符が魂を持つ人になったら、人が音符になったら、こんなふうに流れるのではないか。”
(萩尾望都)


■目次

第一章 などてすめろぎは人間となりたまいし
昼の国と夜の国/自由・平等・博愛
大石凝真素美──言語創成神話としての古事記

第二章 祖語としての日本語
天地開闢以来の語部局/国生み神事から太陽出現まで
夜の国の出現と須佐之男命/常夜の国
祖声としての日本語/三つの胚葉/胎児のコトバ
あ お う ゑ い 五声について
ス声から純粋閉音父声と三立て
ドイツ語における開音から閉音へ/聴覚と祖声
七十五声の真須鏡/神世の七代と天の沼矛

第三章 天津神算木
四原理/布止麻邇/八音階と天津神算木
二柱神算木/認識の四つの階梯/声と神算木
母声と同等子/円輪配座

第四章 三種神器

第五章 神霊元子
連球絲呼吸

第六章 境域とミイラ文化
天火水地の四つのカラダ/視る神/死体文化

第七章 神霊声と一柱神算木
一柱の神算木/降臨と昇臨の二つの時間
吸気における神霊声について

第八章 大八島国
降臨五柱/虚感覚と実感覚/感覚粘土板
美斗能麻具波比/虚声と実声を懸ける橋/大八島国

第九章 三種九品
天地物の「結」について/類的肺

第十章 外言・内言・双言
外言/内言/双言

第十一章 上結 中結 下結
下結/中結/上結

第十二章 三種九品をカラダに結ぶ

第十三章 伊邪那美命の八つの雷

第十四章 天照大御神と須佐之男命の御糶合──声の誕生

第十五章 須賀の宮の建立
八重垣宮/須賀の宮/胎児の四つの器官
出雲の十六島/天孫降臨

第十六章 人皇降臨
胞衣石への受胎/声の遡行
火遠理命の像世界について

第十七章 天上昇臨  新しい鵜葺草葺不合朝
呼吸─諸刃の剣/鵜葺草葺不合命の復活/植物呼吸
正六面体の呼吸
豊玉姫命の献る御歌 火遠理命の贈る御歌
火遠理命の世界/番能邇邇芸命の世界/神声の世界
番能邇邇芸命から、正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命に向けて
単性生殖としての正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命の玉体


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